グランプリファイナル二日目

だいぶへこんでしまって、私生活でごたついていたのもあって遅くなりました。
でも去年を振り返ってみると、素晴らしかったのはペアだけで、似たようなもの。
テレビのマジックに振り回されているなと感じます(笑)


さて、やはり日本人とロシアの相性は悪いですね。最近ではモクスワワールドとか。
安藤・高橋のインタビュー「体調が悪い」発言が「言い訳」だと非難されていますが、私はこれは自分がどうしてこういう演技になってしまったのかを理解し解説しているんだと受け止めました。実際に海外選手も試合後「実は朝から調子が悪くて〜」とコメントしていますしね。放送が朝日になってお茶の間でそれをみてるようになっただけで、以前からこのようなことをいってるんじゃないかしら。
それよりも、真央の失敗を安藤のせい(これも強引な押し付け解釈ですけれど!)みたいに発言したテニスさん!あなたは本当にスポーツマンですか!?
発言はともかくプレッシャーや体調管理はしっかりしなくてはいけない(トリノの時のプルシェンコ戦国大名のごとく口にするものから身にふれるものすべてに気を遣ったわけですからね)、とまさに身をもって実感したわけですから、全日本までに整えてもらいたいですね。
と、高橋・真央はワールド当確なのかな?参加してある程度できたらOK?


バス渋滞にホテルの質の悪さ(ジャンジャンと日本組はここに宿泊して体調を崩しています。大崩れのなかった村主さん、若いのにまとめあげた織田君はさすがですね。)は主催者側の大きな責任だと思います。


さてさて長く書きすぎましたね。落胆モードで感想並べますよ。

  • 男子LP

1 Brian JOUBERT FRA 152.71 76.51 77.20 8.05 7.40 7.70 7.65 7.80 1.00 #5
2 Nobunari ODA JPN 147.71 75.71 72.00 7.60 6.95 7.15 7.10 7.20 0.00 #2
3 Daisuke TAKAHASHI JPN 144.84 70.94 73.90 7.80 7.15 7.25 7.50 7.25 0.00 #4
4 Alban PREAUBERT FRA 129.69 64.39 66.30 6.65 6.35 6.60 6.70 6.85 1.00 #3


織田はこのプログラムでクワドをいれるとしたら、一度目のジャン!のところかな?それでその次のループのところに3連続…とか?ちょっと無理がありそうなので今年は挑戦しなさそう。彼が小塚君に負けることはなさそうなので、冒険の必要はない、てなわけで、やるならば一発ワールドで、とかになりそう。彼は近畿大会から全力疾走パワー全開なので、それが最後までもつか心配です…。
高橋はよくジャンプをおりきりました。評価すべきポイントです。これははじまってから終わるまで走りっぱなしのプログラムですし、ステップは他の選手の2倍も3倍も全体を使っています。ショートで自己陶酔度が低くて残念といいましたが、体調不良だったんですね、終盤ぼろぼろになってしまいましたが、それでも棄権することなく滑りきったことは賞賛に値します。
ジュベールの演技は「勝つためのプログラム」休みパートもありつつ高配点のクワドをいれ、スピンでレベルをとれ、プルシェンコやベテランが半引退したことによってPCSがあがり、今回は4サルコウに挑戦しませんでしたが、ナショナルから1週間ですから許してあげてください。でもこれ、クワドがないと魅力が半減してしまうっていう典型的なプログラム。ショートが続行であきられているから、フリーで魅せないと。でも、くやしいけれどヨーロピアンでの優勝の可能性は高いです。出場大会すべてで優勝も夢じゃない、グランドスラムやってのける?

  • 女子LP

1 Yu-Na KIM KOR 119.14 61.78 57.36 7.25 7.00 7.10 7.25 7.25 0.00 #4
2 Sarah MEIER SUI 110.82 56.82 54.00 6.85 6.50 6.75 6.85 6.80 0.00 #3
3 Fumie SUGURI JPN 103.64 48.12 55.52 7.15 6.70 6.80 7.00 7.05 0.00 #2
4 Mao ASADA JPN 103.18 48.14 57.04 7.45 7.00 7.05 7.05 7.10 2.00 #6
5 Julia SEBESTYEN HUN 93.29 41.69 51.60 6.80 6.20 6.40 6.40 6.45 0.00 #1
6 Miki ANDO JPN 89.80 35.40 54.40 7.05 6.65 6.60 6.90 6.80 0.00 #5


「私が優勝したのは真央が失敗したからだ」というコメントは謙遜なのか皮肉なのか。
村主さんは日本ではGOEもPCSもでるんですけれど。まあ今回は先のワールドをみているような気分でした。音が先走ってるよ。切り替えが速いのはいうまでもないですが、彼女ならもっとできたはず。ていうか、彼女はもう照準は全日本って見極めてそうですし、大丈夫なんじゃないですか。
マイヤーのフリーはすごく素敵。曲想が曲想だけに、スケートすべってくれよ…とよくばってしまいますが。これだけできているのだから下みっつPCSはもっとだしてあげてもいいと思います。ただ、スピードが不足気味だった。まあ彼女も本調子じゃなかったんでしょう。
ヨナはジャンプミスはアクセルとコンビネーションだけでしたが、カメラワークのせいかフランスの時のほうがのびのびすべれているように感じました。彼女は彼女で韓国メディアから日本にだけは負けるなとプレッシャーをかけられていることでしょう。はたして、去年の真央のように無心でポンと優勝できたのかしら。私は彼女はとても精神力の強い子だと思います。それで気負ってしまって、演技が硬かった…。でもこれはスケートの純粋な滑りをみせるプロなので、後半ごちゃごちゃしたシステム向けのプログラムだらけの中でよい清涼剤となるでしょう。だからもっと指先まで綺麗にできるよう練習してね。
さて、安藤です。まずこの演技をしてしまって自信を失ってしまわないか心配です。すっぽ抜けの連続は転倒より精神に負担がくることでしょう。去年はファイナルから執念で全日本で転倒を回避しましたが、今年は真央入りで枠3つ。ジャンプの基礎点からして大丈夫だとは思いますが。これが全日本でなくてよかったとしたいいようがありません。関大のリンクまで使わせてもらって自分を追い込みすぎずに、あの「私を見なさい!」とでもいうような表情満載のシニアの演技をみせてほしいです。
真央はアクセルでポシャったら全部ひきずるのがデフォになっちゃった。あれだけ難しいことを詰め込んでいるからフッと力がぬけちゃうのかも。完璧主義者らしいし。あるブログさんで彼女はダメと良いの繰り返しで次の全日本は良いがでる、とおっしゃってたんで大丈夫なんじゃないかしら。ナショナルだとPCSが一番高いのは村主さんになるのか彼女になるのかも見もの。私は彼女のルッツはすきじゃないうえ、ループ3連続が大好きなので、あっちに戻してほしいなーなんて思っちゃったり。どうでもいいですが、私だったらここで3アクセルやるのにのみどりの発言が男前すぎる。当時はそれこそ連盟ごと一人で背負っての派遣ばかりだったし、本当につらかったんでしょうね。

  • ペアLP

1 Xue SHEN / Hongbo ZHAO CHN 134.53 68.13 66.40 8.40 8.00 8.35 8.25 8.50 0.00 #6
2 Aliona SAVCHENKO / Robin SZOLKOWY GER 121.85 62.65 59.20 7.55 7.25 7.35 7.45 7.40 0.00 #3
3 Valerie MARCOUX / Craig BUNTIN CAN 112.85 59.49 53.36 6.80 6.45 6.75 6.75 6.60 0.00 #1
4 Dan ZHANG / Hao ZHANG CHN 111.75 54.11 58.64 7.55 7.10 7.35 7.35 7.30 1.00 #5
5 Rena INOUE / John BALDWIN USA 107.65 53.01 54.64 7.00 6.65 6.85 6.90 6.75 0.00 #4
6 Maria PETROVA / Alexei TIKHONOV RUS 98.07 43.91 56.16 7.25 6.80 6.95 7.05 7.05 2.00 #2


ペトティホ。これのせいでへこみました。ロシアなのに。氷があわないなんてことはないでしょ?リザルトでたときはティホノフがやらかしたのかと思ったら、マーシャが。これまた珍しい。転倒したからリフトかスローかがはいらなかったし…。アクセルがジャンプの重複でとれてないし、最後のスピンも姿勢変化がなく認められていない…。不運としかおもえません。
マルバンのフリーは今季の神プロ候補。ステップからのツイストやスピンは難度をあげるためということもありますが、随所に二人が見つめあったり抱き合ったり支えあったり、互いに求め合ったりして…彼女達のほうがれなじょんよりいいのに…と思っちゃうくらい。でもこの訴えかけるような曲にはピッツァ職人はあわないかも。あとはステップ。今季GPSにデュベたちがでなくてブーブーいってましたが、すいませんこちらのカナダも素晴らしいです!
サフショルは3トゥシークエンスきまった!よかった!2アクセルは女性がシングルになっちゃったけど、まあまあ転倒じゃないし。所々女性の膝の伸びが足りず気になりましたが、シュトイヤー先生もホッとした表情、よかったね。銀メダルだよ!こういうカップル大好きなんだよ。
えなじょん。まあ良くも悪くもいつもの彼女達。あ、スローの失敗だ。あれびっくりした。コンタクトがとれなかったのかな。スローアクセルを転倒せずにやりきったのはさすがです。でもやっぱり上位に食いつくにはプログラムに魅力を感じない…。かえってジョンはジャンプの練習。
ジャンジャン。泣かないで。3トゥからのシークエンスだめは仕方ないにしても、ここまで崩れる彼らははじめてみたかも。それでもPCS高いんですね。なんだかちょっとするい。中国なのに。と思ってしまう(笑)
雪組。何この別世界。ソロスピンで男性が苦しそうですけれど、二人になると全然苦しそうにみえない、もう戦友ですわね。うまく女性がサポートしているんでしょうね。ここのタイスも素晴らしい。どうしよう、初めはうがった目でみたけれど、比較できないよ。200点超え。トト達でもトリノでようやくやった神業をファイナルで!?現役続行のウワサも。あくまでウワサだけれど…。ここに五輪金をとってほしい人間としては聞き捨てならなかった(笑)

  • ダンスFD

1 Albena DENKOVA / Maxim STAVISKI BUL 101.12 50.80 50.32 8.45 8.15 8.45 8.55 8.50 0.00 #5
2 Oksana DOMNINA / Maxim SHABALIN RUS 96.17 48.10 48.07 7.85 7.95 8.05 8.10 8.20 0.00 #4
3 Marie-France DUBREUIL / Patrice LAUZON CAN 95.90 48.50 48.40 8.05 7.85 8.05 8.25 8.30 1.00 #6
4 Isabelle DELOBEL / Olivier SCHOENFELDER FRA 91.72 44.80 46.92 7.85 7.75 7.65 8.00 7.90 0.00 #3
5 Jana KHOKHLOVA / Sergei NOVITSKI RUS 88.03 46.00 42.03 7.10 6.80 7.10 7.05 7.10 0.00 #2
6 Melissa GREGORY / Denis PETUKHOV USA 83.10 42.70 40.40 6.85 6.45 6.90 6.90 6.75 0.00 #1

    • グレペチュ

いいプロなんです。ホント。ただ踊り手が淡白なんです。女性は顔芸がんばってますが。でも淡白なのは悪いことではないの、イザベルとかも感情むきだしではないしね。ただ「アダムとイブを演じる」においてそれがみえない。それが差なんだろう、と自分に言い聞かせる。
ツイヅルがだめなのはもうあきらめた…。今日もちょっとだめな演技、後半だれてた。おかしいなー。スケアメはホントよかったのに。全米に心が向いちゃってるのかな…。TR、INひくう。

    • ホフノビ

初めてみたときは「こんなのアランフェスじゃないやい。途中でアラビアンって女性のやわらかさをアピールしたいがためにいれたんでしょう!」と卑屈になってた。去年のボレロも独特の解釈だったけれど、私の頭でも理解できる範囲内だったから、大丈夫だった。でも改めます。これは見れば見るほど味がでてくるプログラムってわかりました。
そりゃあ、女性が稀有な軟体だからこそなせる業ですけれども、次はペアのようなシャルロットスピン、次はビールマン姿勢のリフト、次はこれあれはこれと元気イッパイに動きまくる、そりゃあ審判の心象もいいでしょう。それ以上に観客アピールがすごい。女性は身長が低いのに演技中はこれでもかとオーラを発する、彼女こそナフカのようになるんじゃないかしら。あとはステップだけですね。急遽出場がきまったとはおもえぬ滑りっぷりでした。

    • デロション

イザベルさんのヘアとメイクはいつも素敵。しかし、ここまで差がでるとは。またミスなんですけれど。しかも複数…。
それでも4位って最高位だし、初めて?PCSで8点台叩き出したし。おめでとうといわせてください。サーペンタインリフトまた変化してるし。サーキュラーステップはすごい密度ですね。それに練習をさきすぎてダイアゴナルは練習不足感が。ヨーロピアンまでには綺麗になってることをいのりましょう。

    • ドムシャバ

本当に動きまくるんですよ。赤い靴みたい。細部はやっぱり粗いというか雑なんですけれど、それを補う運動能力とスタミナでここまできたのかなー。
なんにしてもロシアじゃなかったらここまでPCSたかくないだろうな。少なくともオリビエよりSSがあるとはおもえないもの。ずるい。これ、フリーだけなら一番になったりするんじゃないですか?ベルアゴがいても勝てていたかどうか。最後これでもかと盛り上がるし。
おもしろいことに、イザベルのところのように難しく多様なステップをつめこみまくるんじゃなくて、とりあえずフリーレッグをそろえて動くことに神経をとがらせてます。とってもロシアらしくありません?

    • デンスタ

ドムシャバと比べて(あえて比べます。だって点差少ないもん)ここから二組はリフトの降ろし方に非常に気を遣ってますよね。すぐステップを踏めるようになってる。まるでリフトすらステップの一部だったかのように…。っていうのが理想ですが、ここの今季のプロは昨シーズンほど流れがない…鳩の影絵したり子守とかしてるから…(笑)マキシムのガッツポーズは大きな大会のみ限定じゃないんですか?それだけいい出来だったんですね。よかったですね。
問題のコンビネーションリフトですが、最初のほうはよくやってます。マキシムあれだけがんばって一人で踊りまくっといてよく片足になれました。でも後半のローテーショナルでデンコの足がぎゃーって放り出されるのはどうも。デンコ脚綺麗じゃないのよ…。
ファイナルで100点こえは価値がありますよ。プロトコルみてびっくりした。加点だらけ。優勝おめでとう。

そりゃあダンスってものは雰囲気が作れていなければいけませんし、技術があってもロボットのようにしかみえないのはだめです。でもここはあまりにもステップとかが簡単すぎるんじゃないかな(リフトはすごく難しいですよ!彼らにしかできませんよ!)素人目ですけれど。見ていて幸せになるプログラムですが、それはやっぱりプロがするものであって、ある程度の技術をジャッジに披露しもう自分を追い込みまくるくらいの、それこそ「死の舞踏」をみてみたいです。それに去年と似たようなモノをするとやっぱりずるいって思われちゃうよ。
ツイヅルでミスがあったのにTESでの高得点、ミス処理の秀逸さ、「愛し合う二人」を彼ら以上にハッピーに踊りこなせるカップルがいないのがせつないところなのかもしれませんね。もうちょっと冒険してほしかったな。
まあぶっちゃけた話私はイザベルたちにメダルをとってほしいわけだ。


  • 試合結果
  • 男子

1 Brian JOUBERT FRA 233.46 1 1
2 Daisuke TAKAHASHI JPN 224.83 2 3
3 Nobunari ODA JPN 216.86 4 2
4 Alban PREAUBERT FRA 201.32 3 4
WD Johnny WEIR USA 5
WD Evan LYSACEK USA

  • 女子

1 Yu-Na KIM KOR 184.20 3 1
2 Mao ASADA JPN 172.52 1 4
3 Sarah MEIER SUI 170.28 4 2
4 Fumie SUGURI JPN 158.78 5 3
5 Miki ANDO JPN 157.32 2 6
6 Julia SEBESTYEN HUN 142.69 6 5

  • ペア

1 Xue SHEN / Hongbo ZHAO CHN 203.19 1 1
2 Aliona SAVCHENKO / Robin SZOLKOWY GER 180.67 4 2
3 Dan ZHANG / Hao ZHANG CHN 175.93 2 4
4 Rena INOUE / John BALDWIN USA 166.83 3 5
5 Valerie MARCOUX / Craig BUNTIN CAN 165.83 6 3
6 Maria PETROVA / Alexei TIKHONOV RUS 154.59 5 6

  • ダンス

1 Albena DENKOVA / Maxim STAVISKI BUL 161.24 2 1
2 Marie-France DUBREUIL / Patrice LAUZON CAN 156.34 1 3
3 Oksana DOMNINA / Maxim SHABALIN RUS 156.14 3 2
4 Isabelle DELOBEL / Olivier SCHOENFELDER FRA 149.00 4 4
5 Jana KHOKHLOVA / Sergei NOVITSKI RUS 141.34 5 5
6 Melissa GREGORY / Denis PETUKHOV USA 135.94 6 6