男子シングル

つまりポイント制ってこういうこと。世界ランキング順に選手語る。


一位 バトル//
様々な音楽に対応、順応、同化して滑れ、"音楽が彼にあわせているのでは"と錯覚するほど幅の広い表現をする。
彼の前に豆腐をおいたら、その見事なエッジさばきでキレーに豆腐を角切りにしてくれるでしょう。それくらいスケート自体が美しい。
世界的に人気のある選手ですが日本女性からの人気がすごい。イケメン。永遠のティーンエイジャー。歯並びがよくおまけに白い!
本田と同じ先生に師事していたけれど、ややあって今は織田と同じ先生の元に。ああ、そのふたり共にぬかれてしまったのか(ノд`)
エッジ使い、スケート自体が完璧に近いクオリティをもっていますので、ほぼ弱いところはないんですが、ウィークポイントは4回転ジャンプ。
クリーンにおりたところをみたことなし。4ナシで銀メダルをとり非難をあびただけに、少し意地になっている。しかしコケてもほかの演技に支障をきたさぬその修正能力には舌を巻く。
阿呆か天才かに分けられることの多いフィギュア選手ですが、国立大学で光化学かなんかを学んでいる頭がよい奴。
カナダ人らしい明るい明るいキャラで、国際大会では客席で同じカナダ人選手を応援している姿をよくみる。しかも大きな声で
国外選手とでも仲がよく、最近はランビとよくリンク上でキャッキャしている。3つも年上なのにね。(笑)


二位 サンデュ//
通称エマ。元ロイヤルバレエ団員。
パパはインド系、ママはフィリピン系、それらが絶妙なバランスで構成されたエキゾチックダンサー。180を超える長身、手足の長さは天性のもの。
初期はバレエライクな音楽を踊る正統派でしたが、ここ数年は一風変わった曲を使い独自の世界観をだしてきている。それがまた違和感がなく、どんなナンバーでも踊りこなす。
氷上と陸上とで同じ動きができ、滑るというより踊ることに長けた選手。
高難度のジャンプ(4の成功率も高め)、ステップ、スピンは独特ですが違和感がない。
ウィークポイントはトリプルアクセルと自爆。精神力が弱いのか、繊細なのか、練習では降りれたジャンプでよくこけたり抜けたりする。
すべての要素を完璧にこなすとPCSも高いから金も狙える選手なのに…(実際スーパーエマ時、プルに勝ちました)潜在能力はピカイチ。
キスクラ時にコーチ含め三人くらいの女性といるのですが…なんかノリが仲のいいおなご四人組にみえる。おねえ系?
努力するのは嫌い。でも歌うの大好き。歌手志望。


三位 ジュベール//
通称ジュベ。ウエンツ似の甘い顔をしているけれどスケートはオラオラ系。
カニックでダイナミック、直線的な動き、"決してミスをしない"大きなジャンプと最近速度がよくなったスピンが得意。
ヤグディンを強化チームにいれてましたが、最近関係を解消してなんなとやっている。芸術の国からうまれたアスリート系スケーター。
高く勢いのいいジャンプで、今まで個性的すぎるくらい変わったスケーターばかり輩出していたフランスにおいて違和感を感じますが、ノンノン、とてもおもしろい表現をします。顔はポーカーフェイスなのに、よく見ると手とか肩とかの使い方がおもしろい。
衣装もおもしろくって、ほぼ毎年といっていいほどSP,LPどちらかに「時計」がついている。
ウィークポイントは曲を選ぶ選手だということ。身体がカタイこと。なんやかんやでヤグの模倣ばかりしていること。
ちなみにミスフランスの彼女がいたが、こちらは雑念をけすためだと無理やりに関係を解消させられている。かわいそ。
あと母がよく席から観戦している。赤黒い短髪をみかけたらそれだ!


四位 ランビエール//
通称ランビ。伊藤ヒデアキを色白ゲルマン民族にしたらこんな感じ。でもフランス語圏のスイス人。
みている側も一緒に踊りたくなるようなスケートをするリズム感のよいスケーター。
スピンのシットポジションからの変化と緩急のつけ方、足かえのスムーズさ、速さは世界一。
まるでさわやかな風のように"コケてもコケてもヤッホーイと滑る"を繰り返してましたが、最近はジャンプもとべるように。
シニア初メダルが世界選手権の金メダルという珍しい選手で、それまでショートでメダル圏内でもフリーでミスすることが多かっただけに、0506シーズンの全ての大会でなにかしらメダルをとった姿はまさに王者。
足首と膝がやわらかく(スピンのシットポジションが綺麗なのはこのため)、直線と曲線がいりまじったなんともいえぬ独特のステップをし、そこから準備動作のほぼないジャンプを軽くとぶ。4回転の成功率もかなり高い。
ウィークポイントは慢性の膝痛によるジャンプのランディングの質の悪さとトリプルアクセル。二分の一の確率でミスします。ドキドキ。
そんな彼も今や世界王者(連覇中)。
オフリンクでは落ち着き払っていてとっつきにくい、五か国語を操る超秀才。
しかし!恋人はイタリアの小鹿ちゃんだわ、自らがデザインした"翼を持ったシマウマ@四季"衣装がワーストコスチュームに選ばれるわ、それでもメゲずにキスクラでてんとうむしのモノマネをするわ、てんとうむしのグッツ収集家だわ…早い話がおもしろ人間。
大きな大会には彼の地元から数十人もの村人が駆け付け、カウベルをならしまくる。そこも必見。


五位 ライサチェク//
通称ライサ。初出場の世界選手権でいきなり銅メダルを奪取したラッキーボーイ。
ちなみにジュニアから数えて選手権でもらったメダルはすべて銅というサーシャが銀コレなら彼は銅メダルコレクター?若い頃の郷ひろみににている。
4はないが安定したジャンプ(ランディングの姿勢が綺麗)、評価の高いスピン(手足長いのにちゃんと折り畳めているシットポジション)などいちいちハイライトが華やかなスケーター。若いのに安定感があり大器の片鱗を感じさせる。ショートでミスしてもフリーで巻き返せるのが何よりの証拠。
アメリカの選手らしく表現はとにかくエンターテイメント性にあふれていて、派手。音楽の使い方がうまい。
普段は好青年、冷静でついでに口もうまい。頭もよい。
ウィークポイントはあまりにも大味なところ。様々な曲を表現するには顔がヒスパニックすぎて結局はラテン曲に落ち着いてしまう。あとジャンプが低い。
でも最近4回転ジャンプに挑戦するなど、まだまだ成長中なところが末恐ろしい選手。
キスクラでみせる謎の手の動きは亀、しかも海亀だという。ジャンプの技術とともに、こちらもみるたびに進化している。


六位 プルシェンコ
通称プル。キングオブキングス(BY塩原)ロシアが生んだ早熟の天才。
15歳かそこらで彼がシニアにあがってきてからのヤグディンとの抗争は男子シングル史に名を残す名勝負数え歌。ソルトレイクではミスがあり名勝負とはいえませんでしたが、その何にでもなりきれる表現力と、正確な4回転ジャンプをはじめとした才能は歴代トップクラス。
情熱的なステップ、チェンジエッジをしても靴以外(描く円が変わるからね)微動だにしないスピン、大きなジャンプ、しかも3半-3-3とか3-3-2-2-2とかを決める。(エキシビションでのお遊びだけれど)
近年はそれに絶え切れぬ身体になってしまい、怪我や新採点システムに悩んだこともありましたが、それでもその存在は圧倒的。
ウィークポイントはないといっていいんじゃないかしら。あえていうならばキャメルスピンの速度が遅く、シットスピンも腰の位置がやや高いところ。
若くして世界のトップクラスにいたことから、なかなかの食わせ物でリップサービスが得意。見るからにナルシストですが運転中に一目ぼれした現嫁の気をひくため日中ストーキングするなんてお茶目?な一面も。
王者でありながらエキシビションではかぶりもの、女装、ブリーフ一丁などなど、おもしろプログラムで毎回観客をたのしませてくれる素敵な存在でもある。


七位 ウィアー
通称ジョニー・ザ・エンジェル・ウィアー。
バイウルの瀕死の白鳥に感銘を受けスケートをはじめたのが13歳、それ自体かなり遅いですが着々と力をつけてきた奇跡の人。その奇跡っぷりは20をこえてなお保たれる中性的な王子様フェイスにも現れている。(こうみえてランビより少し年上!)
おりたとき音がしないんじゃ?と思うくらい軽やかで丁寧なジャンプ、繊細なタッチのスケート、すべてにおいて計算しつくされた美しい姿勢、情緒的な表現はまるでバレリーナのようですが本人はバレエレッスンは苦手の様子。
実力者揃いの全米選手権で何度も優勝しているのにも関わらず、大きな大会でのメダルがない。本番に弱い?初めてのシニア金メダルも04NHK杯と最近。
怪我だったり、フェンスにブチあたって棄権したり、盛大にこけてなかなか立ち上がれなかったり、不運も多い。が、調整不足やスタミナ不足が目立つ。
ウィークポイントはそれと4回転、優しい音楽しか踊れない線の細さ。
こんな顔してかなりのヤリ手で放送コードギリギリの冗談をとばしたり、公式練習をみにきた観客に絡んだりと"小悪魔"とよぶにふさわしい人。
自分がいかに美しいかを熟知していて、かなりのファッショニスタ。
ちなみにロシア大好きで、いつもスルのあとを付いて回ったりキルク文字たっぷりのソ連ジャージきたりしている。


八位 織田信成
ご存じ信長の末裔。スタイルのよさ(股下86センチ!?)と足首、膝のやわらかさとは裏腹にお公家さんのような顔で海外でも大人気。癒し系。
正確なエッジワークと柔軟な身体、高速スピン、4はないですが高度なジャンプ技術、ランディングの美しさ、なによりジュニアあがりとは思えぬ心臓と根性でシニア初挑戦でグランプリファイナル出場、四大陸選手権優勝、世界選手権4位と日本期待の新星から新の実力者に。
コミカル、シリアス、アクションなどなんでもござれで身体だけでなく表現も柔軟。
頭もよく、キスクラで点数がでて理解できるだけの知能は全くどっかのだれかさんに見習って欲しい(笑)
ウィークポイントは4がないところ。それすら経験でなんとかなるでしょう。非常にバランスのよい選手。
キスクラでの号泣がよくとりだたされてますが、かなりスマートなお人です。尊敬しているスケーターでもあるバトル(一緒の先生に習ってる)に先日トリノ五輪のドーナツメダルをかけさせてもらって感動したらしい。


九位 高橋大輔
ご存じイケメン魔術師。(BYテレ朝)織田とは対照的に身体が硬くスタイル悪く…なのに何故かかっこよくみえる日本男子シングル界初の世界ジュニアチャンプ。
スケート自体の技術はその頃から定評があり、彼の足下だけみててもあきないセンスをもっている。上体や指先まで神経がいきとどいており、ただすべるだけでなく身体全体を使って表現できる、日本人らしからぬ芸術的な選手。
スケートだけでなく高いジャンプも見もの。最近は苦手だったスピンの速度も上昇し、綺麗なレイバック姿勢をとれるまでに成長。
ウィークポイントはやはり身体の硬さ、そこからくる半端なジャンプのランディング。昔は4を飛べても後が続かないなんてこともあったけれど、今は4とべずとも最後までスタミナが持続するようになりました。ただ他が綺麗なだけにランディングやフリーレッグのびがないことと、やや首をつきだしがち、前屈みな箇所が気になる。
かなりのオシャレさんで自他共に認めるナルシスト。眉毛とオフシーズンの髪型は非常にアグレッシブ。あとかつぜつが悪いのか、しゃべり方がアホ丸出し。愛すべきキャラです。


十位 リー
通称チェンジャン。何度も来日して日本にもたくさんのファンを抱えるザ・癒し系。
その愛くるしい顔とは裏腹に中国の選手らしいダイナミックなジャンプは目を見張る。トップ10の中では図抜けたベテランですが、プルシェンコの次に高度なジャンプの成功率が高いのは彼。二種の4回転をもっている。
ウィークポイントはジャンプ以外の要素とスタミナ不足…。
直線的な動作があまりにも多過ぎてバランスが悪いとみなされてしまう、新採点システムには不向きな選手。昔よりは表現力、スピンもうまくなってはきているんですがね。
非常に人見知りをしない明るい性格で、外国人選手となかよくしゃべっているところをよくみかける。また、このひとのエキシビションもおもしろ系。くねくねした動きが堪能できます、一見の価値あり。