ビールマンってなんぞや。

ビールマンスピン」で130人のお客様がいらっしゃいました。おいでませ。
四大陸の観戦記つけるのが面倒になってきたので(だって順当すぎるんですもの!)Jスポでまったりみましょうや、明日からはESPNで全米もはじまりますし。(話題をそらす)
テレ朝の粋な計らいにより、今現在のビールマンさんがおがめました。感謝。
ビールマンスピンばかりに気をとられていましたが、女性で初めて3ルッツをとんだのも彼女なのですね。
それなのに五輪の金はない…やっぱり難しいものなんですねー。改めて思いました。
その他カラーのジャネット・リンだとか、現役時代のジェンキンスさん、そしてソニア・ヘニーまででてきてびっくりしたー!!
いいものみさせていただきました。
デニスさんが最後みせたのはキャッチフットでしたけれど(多くの人がこれとハーフビールマンビールマンをごっちゃにしている、私もそのなかのひとり)それでもあのお歳であそこまで高く足があがるのはすごいですね。
デニスさんのビールマンスピン(現役)と、スルツカヤや荒川、安藤のそれは少し形が違いますね。
一番ビールマンさんのそれに近いのはシズニーだと思うんですが!(贔屓目かな?)どうでしょう。


スピンでレベル4(チェンジエッジを2度、もしくは難しいポジションを2度して2回転以上)をもらうにあたって、必ずしも「ビールマンスピン」をいれればいいというわけではないんです。
ドーナツ、キャッチフットなどなどなどなど…たくさん難しいポジションはございます。
それなのになぜ皆こぞってビールマンをするのでしょう。

レベル4をとるには、ドーナツ⇒ビールマンが最強というわけですね(いわゆるスルツカヤです)

スケート靴のブレードを持って高く真後ろに足をあげるのがビールマン、これはキャッチフットスピンを更に難しくした形(ということになっている)身体がまるでワイングラスのようになります。
で、その名のとおり足首あたりをもって、足をビールマンよりも少し横になるのが一般的なキャッチフット(これがハーフビールマンになるわけ?)。身体がまるで弓のようになります。
審判員はビールマンのほうが美しいと思う傾向にあるそうです。私もそう思う。
でも、近年それを無理やりいれてくる選手がいるので、価値が下がってきているような…。
これで股関節をいためたプルシェンコなんかもいるので、これこそISUは数を制限すべきじゃないのかしら。


そんな技の高度化が進む中、すごい選手がきました。

韓国のチョ・ジュイン選手。
ジャンプが不得意なのに4大陸選手権で13位!
なんとビールマンスピンを逆にします。
まずレイバックの変化形から入り、上体をそらしてポジションをビールマンにします。
「荒川さんのイナバウアの形で腕と足がビールマン」と考えていただいたらわかるでしょうか。
そこから普通のビールマンに移行します。回転速度も落ちません。
片手でのビールマンスパイラル(さすがにチェンジエッジはできてなかった)もしますし…


もう、度肝をぬかれるとはこのことです。みなさん、股関節は大事にね!(何それ)