男子ショート

1 Evgeni PLUSHENKO RUS
82.80 42.12 40.68 8.18 7.93 8.21 8.11 8.25 0.00 #17
2 Brian JOUBERT FRA
77.85 38.95 38.90 7.82 7.61 7.86 7.79 7.82 0.00 #27
3 Stephane LAMBIEL SUI
74.73 38.26 37.47 7.54 7.29 7.54 7.46 7.64 1.00 #10
4 Frederic DAMBIER FRA
71.21 37.24 33.97 6.93 6.64 6.79 6.75 6.86 0.00 #32
5 Alban PREAUBERT FRA
69.08 39.90 29.18 5.75 5.57 5.79 5.96 6.11 0.00 #5
6 Gheorghe CHIPER ROM
66.46 36.79 29.67 5.96 5.64 5.96 6.00 6.11 0.00 #15


まず、クリムキンについて。
曲は1001夜(アラビアンナイトエスニックで彼らしいピタついた衣装。
のっけのアクセルをふかし、しかしその後の4-3はこの日誰よりもクリーンに決め、ステップからの3ループも美しかった。
勿論かれの得意とするキャメルスピン、多用していました、新採点システムにあわせるためにバックエントランスからはいったり、チェンジエッジ、体勢変化もいたしました。お得意のブレのないヒールスピン、変形イーグルも入りました。
でも、やっぱり高得点をだすにはランビやバトルのようにシットでの体勢変化のほうがたやすく、ジャッジ側もわかりやすいんでしょうね。
なので、どうしてもレベル判定が低くなってしまいます。
どうにかして最終組に入ってほしかったけれど、2アクセル以上は必須科目、まるまる抜かしてしまうと、こういう点になってきちゃうんです。
何がいいたいかといいますと、アクセルが入ればメダル圏内でした!惜しかった!!
8 Ilia KLIMKIN RUS 64.10 32.66 31.44 6.54 6.04 6.18 6.29 6.39 0.00 #7

このひととクワンには、「いかに同じエッジで同じポジションで同じ氷の上で長時間スピンすることの難しさ」をみせつけて、レベル1をもらって物議をかもしてほしいんですが。(ひどい)
フリーでは、クリムキンの反時計回りキャメル⇒時計回りキャメル⇒ダブルアクセルはみれますよね?


プルシェンコ
歌劇トスカの中でもっとも悲しい「星は光りぬ」にのせて。
プルシープルシーどうしたの。珍しく彼の演技中で沸きませんでした。(そういう曲調だからってのもあるけど)
それは彼の体調が不完全だったり、ケガに泣いたり、体重の変化だったり、色々要因はあるようですが…
期待が膨らみすぎていたのかな、最後の(両方シットからの)アップライト+アップライトの足換えコンビスピンは斬新すぎてどこで盛り上がればいいかわかりませんでした。
この人のすごいところは、それでも4-2(4回転の着氷が両足だったそう)コンボや、ドーナツスピンを決めてくるところ。
スピンはチェンジエッジの時のみ動く。(円を描く大きさだけかわるの)あとはずっと同じ姿勢のまま氷に張り付いております。そのエッジ使いがSSいきなり8点台の元。
途中のサーキュラーステップは「この人どうしちゃったの!?」ってくらい激しく、何かに怒りをぶつけるかのように荒々しく滑る。
すごく心が痛くなりました。カバラドッシは、こんな思いでこの歌を歌ったのでしょう。


ジュベール
PCS高!!
それはともかく、地元フランスで一番メダルを期待されている彼。一度はプルをも上回ったときもありましたものね。
そのプレッシャーは計り知れなかったと思います。
それでも冒頭の4トゥ2トゥに成功(と思ったらお手つきしたみたいです失敬)、3アクセルも3フリップもクリーンに。
007ということで、殴りあったり、拳銃で打ち合ったりとおもしろムーブ満載。
彼にはサウンドトラック系がよく似合う、直線的な動きは秀でています。
いささか身体の硬さが目立ちますが、すごくスピンが上手くなったのね。技術的には申し分ないと思います。
GPSで振るわなかったのが嘘みたい。フリーのアレさをどうカバーするかが見ものです。


ランビエール
この子は…!!
今現在、リザルト更新された瞬間、どこでどうやってこけたか手にとるようにわかる人はこの方くらいでは?(笑)
そうです、当たりです、オープニング3アクセル、見事にすっころびました!!
しかしその後の4トゥ2トゥ、ステップからの3ルッツは見事に決めます。いつもの彼だ。
スピンはいわずもがな。おもしろいのが、彼はチェンジエッジするときは全然ブレないのに、それを維持するときに微弱ながら流れていく…。
PCSに関しては、滑走順の妙でしょう。あまり気にしないことにします。事実、ジャンプはクリーンだったGPFよりは高いし。
贔屓目入りですが、会場を一番暖めた外国人選手は彼だったと思います。
最後のステップは会場を魅了し、沸かせていました。



ダンビエ@
PGは去年と同じカルミーナ・ブラーナ。勿論構成はかえてきてます。
3フリップ3トゥ、3アクセル、演技の終盤に3ルッツ。どれも綺麗におりました。
後はあのこうるさい(失礼)カルミーナ・ブラーナにのせてステップ、シンバルの音とおもにすばやいスピン。
最後はご存知服をひっぺがえしてゴールドをちらつかせます!
4回転こそありませんでしたが、クリーンに滑りきりました!!えらいですね!!
彼もGPSでは特にショートがよくなかったんですよね、おめでとうございます。
しかしこの曲は「ボーカル入り」なんじゃないのかしら…と今更ながら不思議に思う。


アルバン@
「禿山の夜」「バンブルビー」にのせて。
フランス期待の若手(になるのよね)アルバン君、好スタートをきる。
この子はダンビエ先生の先生と同じ先生。(笑)本当個性的な選手ばかりだなあフランス。
すごく踊れる選手、いちいち小技を隠し持ちます。それがとても表情にでててイイ。
ステップもスピンもよく音楽と同調していますし、3アクセル、3フリップ3トゥ、ステップからの3ルッツをクリーンに決める。
すごくスケートを楽しんでらっしゃる、個人的には一番良かったと思います。
なんてったってTESではプルに次ぐ二位!


まだSPとはいえ、結構差がでちゃったのが(クリムキン含む)リンデマン、バンデル。
リンデマンは3アクセルで転倒が響いた。サーキュラーステップでつまづくなんて珍しいミスも。3ルッツも2回転に終わる。3フリップ3トゥは綺麗にきめたのに…。ついにドイツ2番手にぬかれてしまいましたよ。涙
バンデルはウォームアップで全然成功しなかった4トゥに挑戦!…しかし着氷姿勢がとれずかなり沈みます、お手つきやオーバーターンでてんやわんや、それでも後に3トゥをつけます。すごい。
アクセルもアウトエッジで降りましたが成功、しかしルッツで転倒。(これもアウトエッジで降りちゃったのよ)これさえなければ…。
ステップやトランジッションは素晴らしい出来栄えなので、非常に惜しいことしたなあ…ってコケた選手は皆そうなんですが。
んで、ドブリン。ちょっとオッサンくさくなってきた。やばい、美少年がやばい。
アクセルは飛ぶ前の姿勢が長すぎてタイミングがあわずにシングルに。
3ルッツ3トゥ、3ループ、難しいドーナツスピンなどにも挑戦してしますが、いかんせん全てにおいて粗さがぬけておりません。
身体が大きい分ダイナミックですごく華もあるし、もう少し落ち着いて滑れれば…とはがゆい思いをいたしました。
(しっかしまあ、グリアツェフはこの子にかてなかったのか…欝)