四大陸選手権06 男子

■ショート

1 Nobunari ODA JPN
77.29 41.90 35.39 7.18 6.82 7.07 7.11 7.21 0.00 #8
2 Matthew SAVOIE USA
75.64 40.60 35.04 7.04 6.86 7.00 7.07 7.07 0.00 #12
3 Christopher MABEE CAN
68.13 36.86 31.27 6.39 6.07 6.39 6.21 6.21 0.00 #13

織田くん一位です拍手!
3アクセルの入り方がランビのようにかがむような飛び方だったので、あ、緊張しているんだなと。しかしランディングの音しないんじゃない?ってくらい丁寧な降りかた。そのあとの3ルッツ3トゥもとても音楽とあっていてよかったです。
スピンで珍しく流れてしまいますが、なんとことはない、ステップからの3フリップも成功し、まずまずの出来でした。
それなのにPB!!びっくりしたー。ベルアゴに点数やりすぎちゃった効果?(笑)まだまだ伸びしろはあるので、フリーPB更新にも期待。
でも、コロラドの怖いのはフリーですものね。怪我だけは気をつけて。


二位はサボイ。25歳ですっけ、遅咲きの五輪代表。なんだか中庭とおなじ香りがします。
まずフライングシットスピンから。美しい3アクセル、3フリップ3トゥ、リンクの4分の1を片足で、1ストロークでするりと滑りぬくステップ、そこからのルッツ。
長身なのにやたらとタッチがやわらかいです。まるで豆腐の上でも滑っているかのよう。
ゴムマリのように柔軟で力強い織田くんに対して、どこまでもしっとりと美しく…マシュマロのように柔軟。(よくわからないたとえですいません)
うーん、私はこっちのが上だと思ったな。


メイビー君動画入手できず。しかし3アクセルはじめ、ジャンプはすべて成功しています。
命運をわけたのはスピン。レベル4を2つ持つ織田有利だったというわけですね。


で、今回が幕引きのワイス兄貴ですが…。やっぱり29にコロラドはきつかったか。
初めの3トゥ3トゥはびっくりするくらいアッサリ成功。高度が高いと体が軽く感じるので、伴ってジャンプが高くなって簡単に降りられるんです。で、そこでびびるんですね。
そのあと調子を崩し(高地では酸素が少ないのでスタミナがすぐなくなる)悪癖の両足着氷を連発してしまいました。3アクセルでは回転不足で2アクセルの上お手つき。ルッツも途中で身体が開いておりてしまいました。
ヴェルディロッシーニの歌劇は「イケイケ」なワイスにはあまり似合ってなかったな(新たな境地として、おもしろい試みではありますが)
9 Michael WEISS USA
58.89 27.11 31.78 6.46 6.18 6.29 6.46 6.39 0.00 #2


中庭は4トゥ3トゥにクリーンに成功!!!!!
するのですが…その次のアクセルがワルツジャンプ(半回転でアクセルにもみたないもの)になり店頭、そしてこの低位置。ステップやスピンも思ったような点がでず、うーん、めちゃくちゃ残念ですねー。本人が一番くやしいでしょうけれど。
5 Kensuke NAKANIWA JPN
63.29 32.57 31.72 6.54 6.14 6.36 6.32 6.36 1.00 #19


南里も上にならうかのようにジャンプミスが相次ぎます。しかし、それぞれマイナス1や2判定なので、ズルズルひきづらないでしょう。最後のフライングシットスピンはレベル4!
10 Yasuharu NANRI JPN
57.40 31.44 25.96 5.39 5.07 5.11 5.25 5.14 0.00 #22


■フリー

1 Christopher MABEE CAN
130.56 65.84 65.72 6.61 6.43 6.57 6.57 6.68 1.00 #23
2 Nobunari ODA JPN
124.40 60.84 64.56 6.89 6.32 6.25 6.46 6.36 1.00 #20
3 Scott SMITH USA
123.41 64.29 59.12 6.00 5.71 6.00 5.96 5.89 0.00 #19
4 Marc Andre CRAIG CAN
120.50 57.28 63.22 6.29 6.21 6.36 6.32 6.43 0.00 #22
5 Yasuharu NANRI JPN
115.42 60.26 55.16 5.75 5.36 5.61 5.43 5.43 0.00 #13
6 Matthew SAVOIE USA
114.51 46.09 68.42 6.86 6.82 6.75 6.82 6.96 0.00 #24
7 Kensuke NAKANIWA JPN
113.90 52.70 61.20 6.21 5.96 6.11 6.18 6.14 0.00 #21
8 Michael WEISS USA
112.33 50.03 62.30 6.32 6.18 6.18 6.18 6.29 0.00 #15

織田@
最初の3アクセル、ワルツジャンプになります、転倒おまけにフェンスに激突。
いつかの全米でのウィアーのような形に。アメリカのリンクのサイズは他より小さいとききます。その影響なのかな。
しばらくうずくまっていたので、去年の世界選手権の悪夢が脳裏をよぎりますが、かかんにも次の3ルッツ3トゥ2ループというとても高度なジャンプに成功!!
演奏を中断させないんですよ。彼は「みどり」でした。途中ひざを気にするそぶりがあったので「やっぱり中断…」と思うのに気丈にもすべり続けるんです。なんて強い子なのかしら。
観客も味方につけて、最初失敗した3アクセルを見事決め、ループやフリップも降り、ステップや高難度のスピンに奮闘する彼は「殿!!」とよびたくなる出来でした。
最後のルッツはもう疲れきってたんでしょうね。1回転になりますが、最後まで諦めないその根性、とても誇らしいです。四大陸制覇おめでとう。


メイビー@
ミュージカル風ナンバーにのせ、はい、かわいいサスペンダー。コケてもフリーだけでは1位です。
3アクセル、3ルッツ3トゥ、2アクセル3トゥなどポイントの大きなジャンプにミスがなかったのがいいことです。
最後はやっぱり疲れて転倒しちゃいますがちゃんとルッツをおりきっての転倒なので、彼の心境としては重いものではなかったと思います。
途中でドアをのっく、ドアをあけて2アクセル、息をつく暇のないまま変形シットスピン、曲調もどんどんウキウキワクワクアップテンポに。当の本人はつかれきってましたけれど。(笑)
おつかれさんでした。


中庭@
LOTR、観客ウケはイマイチ。なんせ「あ、この曲LOTRか!」と思い出す場面でのフリップが2回転&お手つきになってしまったから。
せっかく上があまりよくなかったんだから、メダルもみえていた(と個人的には思う)この日はなんだか緊張していたのか、やたらとジャンプが斜めってました。慎重になって、ランディングにブレがみられます。
ジャンプに大きな大きなミスはそのフリップだけだったのですが、スケールというか、ダイナミックさ、そういうものは全日本のときのほうがあったかなと思います。音楽も最後あいませんでした。うん、スタミナつけよう。


サボイ@
二位発進ってことで緊張したのかな、ジャンプのタイミングが全然あってなかった。
コンボの頭の3アクセルや3フリップには成功するんですが、うまい具合に続きません。
単独ジャンプはすべて2回転以下…
それでもこの日一番のPCSを得ました。自国開催ってのもありますが、まあ、異論はありません。
それくらい素晴らしいプログラムなので、五輪でダークホースになってほしいな。


南里はそんなサボイや中庭よりフリーでは上です。スッゲー!!大健闘!!
3アクセル3トゥ+ファクター1がきいた。その後の無難に3回転ジャンプをきめました。
相変わらずPCSは低いですが(笑)

ワイスはもういうことがないです。よくがんばりました。
すごく自分に自信をもっていて、失敗してもメゲずに次へ進もうという思い、とてつもない勇気が必要だったと思います。
それが、ジャンプを失敗したあとのランディングにあらわれていました。うつむくことなく、教科書どおりの姿勢。
それでも3-3や3ルッツを後半にきめたりしたんですよ。残念ながらステップやスピンはバテていてレベル1や2が並びましたが。私はとってもこのひとを誇りに思います(何度思うんだって感じですが)
長い間楽しませてくれてありがとうございました。おつかれさまでした。